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なぜヘキサチューブが必要となるのか
かつて、日本では森林は木材供給源として大きな役割を担っていました。効率的に伐採し、木材を搬出(山から出す)するために、大面積に渡って伐採する手法を取ってきました。しかし、この方法では、長期間に渡って森林が有する機能(防災機能など)を発揮することができず、国土保全上問題となることから、近年では、小面積の伐採、もしくは単木的な伐採手法がとられるようになってきました。それと同時に、オオカミなど天敵の絶滅によってシカやカモシカ(天然記念物)の生息数が増え、植栽した樹木が食べられるような問題が出てきました。そこで、植栽した場所をネットや柵で囲って守る方法を取ってきましたが、先に述べたような伐採方法の変化によって植栽地を囲って保護する方法が困難になってきました。そこで、植栽した木を1本1本保護する方法、チューブ法が注目されるようになってきたのです。
また、地球環境保護に対する注目が高まった結果、人間の生活・開発の結果発生した土砂捨て場、法面(人工的に作られた斜面)を緑化しようという活動が盛んに行われるようになってきました。このような場所では、植生の回復は極めて困難で、森林化はもちろん草地化することすら困難な状態でした。土壌条件や気候(微気候)条件が植物にとっては厳しいためこのような結果となっていたのです。しかし、チューブ法は、植栽された樹木に降りかかる困難な条件を排除する方法であることから、これまで植生回復が困難であった場所にも樹木を根付かせ、生育させることができるようになってきました。また、最近では、植栽された樹木だけではなく、その周辺にも植生(草花など)が回復することが分かってきました。これは、チューブがあることによって、植物が生育する上で障害となる風などが緩和されることが要因であるのではないかと考えられています。
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