| チューブ(ツリーシェルター)の歴史 ツリーシェルターの歴史は1979年、イギリスのAlice Holt Lodge林業試験場のGraham Tuleyの発案で始まりました。苗床から林地へ植え替えする際の植え傷みを防ぐことや、苗木の成長率を高めることができるのではと考えたのです。当初、Tuleyのアイデアは全く受け入れられませんでした。筒内の樹木は、夏場に予想される高温が原因で枯れるに違いないと皆が思っていたからです。試験開始から1年が経過し、皆の心配は杞憂であり、Tuleyが正しかったことが証明されました。植栽された苗木は高い活着率と成長率を示したのです。その後直ぐにツリーシェルターは製品化され、現在の推定年間使用量は、200万本〜400万本に及んでいます。 他の先進国にもこの技術は導入され、アメリカ・ドイツ・フランス等々、世界各地でツリーシェルターは使用されるようになりました。 ツリーシェルターはどうしてこれほどまでに成功をおさめたのでしょうか?それは、ツリーシェルターが実現する活着率向上効果・成長促進効果が大きな要因です。広葉樹の場合、2〜3倍の成長率を実現する能力がツリーシェルターには備わっています。急増するシカ・ウサギ等、野生動物の食害を防ぐことができることも大きな要因です。しかし、時代の要請にマッチしたことがツリーシェルター成功の決定的な理由です。 ・過去の森林破壊の歴史から、木材用針葉樹ではなく、広葉樹を多く植栽するようになった ・木材用針葉樹を植栽していた時代の密植が見直され、低密度での植栽が推奨されるようになった 広葉樹を低密度で植栽するためには、苗木1本1本を確実に育てる必要がでてきたのです。 このイギリス生まれのツリーシェルターを参考に、日本の自然環境や使用形態に合わせて改良し、イギリスに無い新たな思想を加え、より技術的・思想的に発展させた製品がヘキサチューブです。イギリスやその他多くの国の森林管理の大きな変化にツリーシェルターは大きな働きをしました。日本でも、森林管理の手法の変化が求められています。 |