「緑の回廊」に挑む(topへ)
日経産業新聞2005年10月26日
森 チンパンジーに返そう
ハイトカルチャ ギニアで造林
苗木保護チューブ 京大の計画に提供

 植物栽培装置製造のハイトカルチャ(大阪市、西忍社長06-6930-6060)は、自社開発した植物保護用チューブを使い、京都大学と連携してアフリカ・ギニアで造林事業を行う。現地のサバンナ地帯に約五万本の樹木を植え、野生チンパンジーの生息地再生を目指す。
 京大霊長類研究所が1997年からギニア・ボッソウ村周辺で進めている「緑の回廊」計画に、自社製の「ヘキサチューブ」を提供する。高さ1.4㍍のポリプロピレン製の筒で、植樹した苗木を囲むように設置。羊やヤギによる食害、強風に伴う倒木などを防ぐ。有害な紫外線を遮る可能も施している。
 伐採や焼き畑の拡大で消失した森林の再生を助ける狙い。九月に六本を実験的に設置。さらに1200本を神戸港から出荷しており、年内に現地で取り付ける。
 同研究所の松沢哲郎教授は「これまでに植樹した約5000本は、四本に一本の割合でしか生き残っていない。ヘキサチューブの活用で、森林再生を速めたい」と期待している。