大会講演要旨
  2003年度大会(東京)

セラミック栽培法を利用したシロイヌナズナ簡易形質転換法
福崎英一郎、○池田達彦、鈴村大輔、小林昭雄(阪大院工・ハイトカルチャ

【目的】シロイヌナズナの形質転換体作成は、主として減圧浸潤法により行なわれているが、従来土壌を用いた栽培植物への感染は、ある程度のノウハウが必要である上に、感染前後の植物育成に注意を必要とする。本研究では、シロイヌナズナ形質転換のハイスループット化を目的として土を使わずセラミックチューブを栽培担体とした植物体を材料とする新規形質転換法を開発することを目的とした。
【方法および結果】セラミックのチューブ(外径1.4cm、内径0.9cm、高さ8.5cm)の内側にシロイヌナズナ種子を播種し、セラミックが有する毛細管力によって、吸収、保持された溶液を利用した特殊溶液栽培法により育成された、抽薹直後の植物体を材料とした。pBI121ベクターを導入したアグロバクテリウム(EHA105株)を減圧浸潤法により60個体に感染させ、開花結実後、回収した約10,000粒の種子の約半数(5,000粒)を播種し、7個体の形質転換体を得た。本結果は、従来法とほぼ同じ形質転換効率であった。現在、当該セラミック栽培シロイヌナズナシステムを用いて、形質転換のオートメーション化を目指して、プロセスの改良を試みている。

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